店舗デザインは飲食店の成功の要!魅力ある飲食店の実現に必要なことは?
2024.05.29
「飲食店を新規出店したい!」と思ったときに、検討すべき要素はいくつかあります。
料理の味や値段ももちろん大切ですが、実は「店舗デザインのよさ」というのも、飲食店が末永くお客様に愛されるためには、必要不可欠な要素なのです。
飲食店の店舗デザインを工夫しないと、思うように認知が広がらなかったり、働きにくさを感じる従業員が増えてしまったりと、飲食店の失敗につながってしまいます。
そこで今回は、飲食店の店舗デザインが重要な理由や店舗デザインを計画するときのコツ、注意点を解説します。
ぜひ参考にしてくださいね!
1.店舗デザインが飲食店成功の鍵!その理由とは
どのような店舗デザインを構築するかで飲食店の成功が決まるといっても過言ではありません。
なぜ、店舗デザインはそれほど重要なのでしょうか。
ここでは、店舗デザインがもたらす飲食店への効果と成功につながる理由を解説します。
1-1.居心地のよい空間を造ることが肝要
飲食店を開業するにあたって、料理のクオリティや原価計算、利益などを重視して検討することってありますよね。
これはもちろん間違いではないですが、同じぐらい重要視すべきなのが店舗デザインです。
多くのお客様は、提供される料理や飲み物だけでなく、「空間のよさ」を重視しています。
はじめて訪れた飲食店が居心地のよい店舗なら、ゆったりと食事を楽しんだり、リピーターになりたくなったりしますよね。
この居心地のよさを表現するには、飲食店ごとにさまざまな工夫や配慮が必要です。
そのなかで、どの飲食店でも共通する重要な点が、「提供される料理や飲み物に合致しつつ、不快にならないような店舗デザインの構築」です。
例えば、懐石料理を出す飲食店なのに、店舗デザインの主軸がアメリカンな雰囲気だとどうでしょうか。
料理と店舗デザインがミスマッチで、居心地が悪いと感じるお客様が増えてしまう可能性がありますよね。
また、装飾や配置のせいで店内が狭かったり、清潔感のない壁紙やテーブルなどを用いていたりすると、不快に思うお客様は多いでしょう。
そのため、まずは最低限お客様が不快にならないようなコンセプトと、清潔感のある店舗デザインの検討からはじめてみましょう。
1-2.SNSでシェアされやすい
近年SNSの普及が進み、お客様が飲食店の写真をSNSにアップすることも増えましたよね。
お客様がついついシェアしたくなるような飲食店は、やはり店舗デザインがおしゃれで魅力のあるものに仕上がっていることが多いでしょう。
「友人やフォロワーなどに広めたい」「訪れたことを自慢したい」と思えるような店舗デザインを実現できていれば、宣伝費・広告費をかけることなく認知度を広めることができるんです。
そして、SNS上で大きく話題になれば、お客様が新たなお客様を呼ぶ状態を自然に作ることだって夢ではありません。
ただし、これは逆も然りで、何らかの理由で不快だと思われた飲食店もSNS上で話題になります。
悪評が広まってしまえば、お客様が全く来ない飲食店になってしまう恐れもあるのがSNSの怖いところですね。
このような点でも、魅力のある店舗デザインを実現することが重要なのです。
2.店舗デザインを計画するときのコツ4選
飲食店の成功につながる店舗デザインを計画する際には、コツとなる要素が4つあります。
考えておきたい4つの要素は、以下の通りです。
- 導線
- 照明
- 配色
- 予算
2-1.動線
最初に検討しておくべきなのが、レジ、インテリア、厨房の動線です。
まず、レジは基本的には店の出入口に設けるのが望ましいでしょう。
ただ、例えば席ごとに支払いをするシステムを導入するのであれば、必ずしも出入口に設ける必要はありません。
次に、インテリアは店舗デザインや提供される料理・飲み物に即したものを選びましょう。
そして、忘れてはいけないのが厨房の導線です。
「調理」「片付け」「飲料提供」の3つの柱を意識して、従業員が動きやすくかつお客様に不快に思われないようなレイアウトを計画しましょう。
従業員が働きやすい環境を作ることで、自然と飲食店の雰囲気もよりよくなるはずです。
これらの動線を正しく計画することで、お客様と従業員の双方が過ごしやすい空間の構築が実現できます。
2-2.照明
飲食店のコンセプトは、「照明の明るさ」と「照明の色」の2点でも表現できます。
バーや個室タイプの居酒屋など、お客様に長期滞在してもらいたいなら暗めのオレンジ色に近い照明の色がベスト。
反対に、ラーメン屋や牛丼屋など、お客様の回転率を上げたい飲食店なら、明るめの青色に近い色の照明が効果的です。
2-3.配色
店内の配色をカラフルにしすぎると、お客様が困惑し落ち着かないことで疲労感が生まれてしまいやすくなります。
配色については、主に使用する色を1色決めて、そのほかの色は多くても3色までにしましょう。
また、色を使って飲食店のコンセプトを表現したいと考える方もいるでしょう。
そのような場合は、たとえば白をベースとして適宜原色を使用するといった、色のアクセントをつける手法が効果的ですよ。
2-4.予算
身もふたもない話なんですが、店舗デザインは基本的に予算の範囲内でしか実現できません…。
計画段階では素晴らしいと思える店舗デザインも、予算の都合がつかず泣く泣く断念といったこともあり得ます。
もっともデザイン施工費がかかるのは、1からすべて施工する方法です。
「どうしても予算が足りないけど、実現したい店舗デザインがある」という場合は、居抜き物件を活用する方法を検討してみましょう。
居抜き物件で残っている設備を活かした店舗デザインを計画すれば、費用を抑えることができます。
3.魅力的な店舗デザインを実現するための注意点
魅力的な店舗デザインを問題なく実現するには、いくつか注意しておくべき点があります。
3-1.思ったより完成に時間がかかる場合も…
店舗内装工事のおおよそのスケジュールの一例を挙げてみます。
▼店舗デザイン・内装工事のスケジュール
1 | 設計事務所、施工業者などの業者選定 |
2 | 打ち合わせ、図面の作成(1〜2ヵ月) |
3 | 見積もりおよび金額の決定(1〜2ヵ月) |
4 | 部材発注、各種書類作成などの工事準備(0.5〜1ヵ月) |
5 | 施工(1〜2ヵ月) |
これは、あくまでスムーズに進んだ場合の一例です。
実際は、業者選びが難航、施工時のさまざまなトラブル、必要部材の欠品などの理由で、遅れていくことも多々あるんですよね…。
あらかじめ、遅れても対応できるようなスケジュールを想定しておきましょう。
3-2.業者選びの際には必ず相見積もりを取得しよう
店舗デザインにおける内装工事の場合、まず設計事務所に設計を依頼し、出来上がった図面をもとに施工業者に依頼する流れが一般的です。
設計事務所のなかには、施工も請け負っていたり、懇意にしている施工業者を紹介してくれたりするところもあります。
ただ、どのような場合でも、複数社回って相見積もりを取りましょう。
相見積もりを取ることで、金額の差だけでなく、内装工事に対する知識や対応の差も計ることができるんです。
設計事務所や施工業者によって、得意とする分野の工事が異なります。
また、その施工業者で店舗デザインのテイストがある程度決まっていることもあり、それが自分が理想とする店舗デザインとは離れてしまっていることもあります。
相見積もりを行っていくことで、それらを推し量ることが可能です。
業者と依頼側で考えが合致すれば、話もスムーズに進みやすいでしょう。
もっとも自分が総合的に納得のいく業者に依頼することが、飲食店が成功するためには不可欠ですよ。
4.動線や照明を意識してよりよい店舗デザインを検討しよう
飲食店の成功には、お客様が居心地よく感じられて、ほかの人にもついついシェアしたくなるような店舗デザインの実現が大切です。
そのためにも、動線や照明、配色などをしっかりと検討して、適切な業者選びを行うことが肝要となります。
魅力のある店舗デザインで、お客様に末永く愛される飲食店を開業しましょう!
店舗デザインに関するご相談は、表参道の骨董通りにあるデザイン会社「株式会社Almond Design」へお気軽にお問い合わせください。
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